ろけぷれ!
『コラテラル』のアノ舞台を探せ!!(2007/11/14)
未来の有名作家、茶柱達蔵とお付きのナカムラが、映画やドラマの舞台になった場所へ実際に行き、あなたにかわって出演者のぬくもりを感じてきます。さあ、今回はどこかな!?
※この企画はこんな症状の方におススメ!
・ 『ローマの休日』を観て、いてもたってもいられずに「オードリーと同じヘアスタイルにして!」と美容院へ駆け込み、できあがってみればサザエさんになっていた貴女。
・ 『踊る大捜査線』を観て、いてもたってもいられずに米軍のフリマであのコートを買い求め、街中で素敵にたたずんでいたら通行人に小銭を投げられてしまった貴方。
・ 『ハリーポッター』を観て、いてもたってもいられずに眼鏡屋さんへ行き、あの丸眼鏡を購入しハリーになりきって勉強していたところ、母屋のおばあちゃんに「大村昆?」と言われてしまったキミ。
ぜひこの「ろけぷれ」で、新しい夢を探そうじゃありませんか!

『コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション 』
DVD発売元:パラマウント ジャパン
価格:\1,500(税込)発売中
「コラテラル」
その夜は、いつものように始まった…
トム・クルーズ主演のクライム・サスペンス。不運にも殺し屋を乗せてしまったタクシードライバーが悪夢のような一夜を体験する。
監督 マイケル・マン
出演:トム・クルーズ/ ジェイミー・フォックス/ ジェイダ・ピンケット=スミス
ナカ:えええええ?? 先生!
たたた、大変な事してくれるじゃああーりませんか!
茶柱:アンタ、チャーリー浜か?
ナカ:いえ、チャーリーナカです。いやいや、そんなこと言ってる場合じゃありませんよ!
茶柱:何をそんなに慌ててるんじゃ!
ナカ:だって先生!今回、は、は、初の海外取材だなんて!ビックリクリクリですよ!
で?作品は「コラテラル」……。ということは?先生が、トム・クルーズばりの白髪頭でロスの街を拳銃持って走り回るって図ですね? もしくは私が、ジェイダ・ピンケット・スミスの役で?有能な女性検事?でもってロスの街をタクシーで走り回ってる図ですね?
茶柱:タクシーだけちょっと近い。実は、ジェイミー・フォックス演じる流しのタクシードライバー、マックスが「癒しの場所」として客のジェイダ・ピンケット・スミスに紹介する場所が、今回のろけぷれの場所じゃ!
ナカ:うーん?というとJ・P・スミス演じる女性検事アニーが、マックスのクシーに乗って、オフィスのあるロスの高層ビルに向かう車中でのシーンですか?
茶柱:そうそう、ドライバーのマックスは、アニーが自分の好みの女性だったのでなんだか嬉しそうに彼女に話しかけるだんよね。そして彼女の方もマックスとの会話で、抱えている事案の悩みや、生活上のストレスなどを打ち明ける。
わずかな時間を共有するだけなのに、なんだか意気投合!しちゃうのよねん。そこでマックスは彼女に休暇をとってリラックスするべきだと進言!そこで運転席のバイザーに夾んであったあるモノを差し出す! 覚えておるかのう??
ナカ:総入れ歯…、いやそういえば。うーん……。なんだか絵ハガキというか写真とかみたいなもの渡してましたねえ、「俺はいつも癒しの場所があるから大丈夫」っての癒しの場所だって。
茶柱:そうそう、マックスが彼女に渡したポストカードに写っている場所こそ! 今回のろけぷれの場所なのだ!
ナカ:さすが先生! ものすごく長い前振りありがとうございます、相変わらず素晴らしいです。
茶柱:早速いくど!ということでやってまいりました!その場所へ!
ナカ:早!でここは?
茶柱:そうここがその舞台となる「癒しの場所」への入り口なのだ!
ナカ:Male空港っていうんですか?

夢の玄関マーレ空港です!

上空から見たモルディブの首都マーレ
全長2キロ!
ちっちゃ!
茶柱:うむ、ここが癒しの場所「モルディブ」の空港マーレ空港どす。世界中の人がとりあえずこの空港に集合して、その後、船やコミューターと呼ばれる小型飛行機で各々目的の島に向かうのだ!
ナカ:ロスじゃなかったんだ…
茶柱:モルです!
ナカ:何でもかんでも略すなっ!

Maldives は、サンスクリット語で
「島々の花輪」を意味するノダ!
なるほど、空の上から見ると
ホンマ綺麗な花輪やねえ~

モルディブちゅうのはこんな島ばっかりなのだ!癒される~
ナカ:うわああああああ、きれい!
茶柱:モルディブはインド洋に浮かぶ大小数百の島達からなる共和国!きょうから私もシマんちゅだ!
ナカ:なんですか?インドヒロシって?
茶柱:インド(よう)洋だっちゅの!
さて、映画コラテラルの中でJ・フォックスが憧れている場所がこのモルディブアイランドなのだ!島はい~っぱいあってどこの島もジェイミー・フォックスが話していたところとかわりありません。
ナカ:へえ、癒されちゃうんですねえ・・・。
茶柱:そうだす。では早速ジェイミー・フォックスお勧めの癒しの島へ上陸だ!

島への旅はこのドーニーと呼ばれる船で巡るのだ!

なんと船頭さんは足で舵をとる。
ナカ:いやいやいや、見渡す限り青い空ですねえ。女性検事のジェイダ・ピンケット・スミスが仕事で疲れてる顔をみてJ・フォックスが、やたらと「君には休暇が必要だ」って言ってましたが、なるほどこういう場所で休息をとれってことなんですねえ・・・。
茶柱:ジェイダ・ピンケット・スミスはストレスの多い仕事だからのんびりとした雰囲気のドライバーのJ・フォックスとの会話で十分リラックスできたわ!って嬉しそうに彼に言うと、「君には本当の休暇が必要だ」って差し出すのがここモルディブの写真だったんだなあ。
ナカ:ここでJ・フォックスとジェイダの間が急速に縮まっていくのよねえ~
茶柱:ホント、安らぐんだなあ~~これが。
ナカ:ホントですねえ、青い海に青いそら~吸い込まれそうです!「本当の自分を取り戻せ!」ってJ・フォックスが言ってたけど、ホント取り戻せそう~
茶柱:まあ、映画はこの二人の出会いからトム・クルーズ演じる殺し屋の登場で、一気にダークなサスペンスアクションに変貌しちゃうんだよん~。
ナカ:しかも結構暗いモンですから後で思い返すと、J・フォックスとJ・P・スミスのあのリラックスした会話に癒しがあっただけに余計に印象に残りますよね、モルディブの事。

ジェイダの「あなたは休暇をとってるの?」という問いに「俺には楽園がある」とJ・フォックスが言う。なるほどここはパラダイスだああ!

ほんと、美しい海!
ぼくもお魚になりたい!
茶柱:ちなみに主演のトム・クルーズはすでに数回モルディブを訪れていて、昨年、イタリアの古城で結婚式を挙げたトム・クルーズと女優のケイティ・ホームズが、ハネムーンに選んだのがこのモルディブ。豪華ヨットに乗り、島巡りを楽しんでいたんだよ~~。日本のセレブやハリウッドのセレブも多くこの地を訪れてるのよね~。
ナカ:総入れ歯、いやそういえば、トム・クルーズと熱愛関係にあったペネロペ・クルズは、性格俳優のハヴィエル・バルデムとの熱愛中で最近モルディブであつ~~い仲が報道されてましたねえ~。それほど素敵な場所なんですね!
茶柱:でもでもでもなんだなあ、このモルディブの海抜は平均1.5メートル。いま、地球温暖化が話題になってるけど、このモルディブはあと数十年で全て海底に沈むと言われているのだなあ……哀しい事実。
ナカ:だから余計に愛おしいってことなんですねえ。
茶柱:寂しいのう・・・。ワシの髪の毛みたいに。
ナカ:それは全く愛おしくありません。というか、読者の皆様もたぶん、どうでもいいと思われているかと。。

ハンモックに揺られ、次回作の構想を練る茶柱

覚えたての※「メルシー体操」を披露する茶柱
茶柱:ちゅうことで、今回は茶柱達蔵!「コラテラル」のジェイミー・フォックス癒しの場所をろけぷれ!シマ(島)した!
ナカ:なお、「コラテラル」はトム・クルーズがこれまでの役柄を脱皮! 完全な悪役でしたねえ、サスペンスもふんだんに盛り込まれてジェイミー・フォックスとジェイダ・ピンケット・スミスの二人がいい雰囲気を醸し出してました!お勧めの一本ですよ~。
※メルシー体操:映画「めがね」の中でもたいまさこさんや、小林聡美さんたちが海に向かってやってるエクササイズで~す。
(ブートキャンプよりハードだどい~)

帰りのコミューターの操縦席をちょっと拝見! 操縦ペダルをサンダルで操るのよ~

とにかく美しすぎ…
茶柱:いかがでしたか? 初の海外ろけぷれ!
いやぁ、ナカも連れて行ってやりたかったなぁ~~~
ナカ:先生!心からそう思ってるなら次回はちゃんと私の分も飛行機の切符とってくださいよ!

楽園に来ても仕事を忘れない茶柱
ろけぷれ! written by 茶柱達蔵 with 編集部ナカムラ
中一のときアメリカ映画の“良心”として知られる、フランク・キャプラ監督の「素晴らしき哉、人生!」を深夜放送で見てバケツ3杯の涙を流し、映画ってエライ!と感動し映画に目覚める。以降映画オタク道をまっしぐらに進み、映画配給会社宣伝部を経て、CS局でエンターテイメント情報番組「シネマ・エクスプロージョン」「@ハリウッド」「エンタマックス」のシネマ・コーディネートを何となく努める。以降も映画プレス、及びプロットライターとして活躍するが、突然思い立って世界各国を放浪し、世界に通用する大作家を目指して日々執筆活動を続ける。現在は「まいぷれ」編集部コンテンツコーディネーター。映画業界随一の涙腺の弱い男として知られる為、号泣映画評論家として今後名を馳せる「予定」。
・夢:直木賞を受賞するが辞退すること。
キムタクみたいに「チャバタツ」って呼んでもらうこと。
・尊敬する人:大和田獏
・座右の銘:「他力本願」「長いものには巻かれろ」「袖すり合うも多生の縁」
・自慢:これまでに、世界の三大監督と呼ばれるスティーブン・スピルバーグ、黒澤明、そして山本晋也監督と“握手”をしたことがある。